認知症予防としてリスニング練習をする

認知症予防に必要とされるもの

年金生活が始まった頃。アメリカで追跡調査の結果として認知症予防に一番効果のある趣味は社交ダンスであったという記事をみた。

なるほど、男女間の程よい緊張感とステップを踏む運動を兼ね備えている。

後期高齢者になった頃、地域の脳トレに参加したことがある。指導者の動きに合わせて手足を動かしたり、本を読んだりするものであった。練習をすれば先生と同じように手足を上手に動かせるようになりますかと質問したところ、練習をして無意識に動かすのでは認知症予防にならない。マネをしようと頭を働かせることが認知症予防になるとの回答。

ここでもまたなるほどと納得。

”程よい緊張感と頭を働かせる、それと脳へ血液を送る運動”が認知症予防に必要と私なりの結論に至った。

 

まだ70歳前だったと思うが、知人の中国人女性から日本語を習っている人がいるので紹介したいと話があり、中国の大きな公園で落ち合った。昼下がりダンスを楽しんでいる人たちがいる。

私たちが話していると一人の男性が近づいて来て、知人の女性にダンスを申し込んだ。彼女も断るのは失礼と思ったのだろう一曲だけ踊って何事もなかったかのようにまた私たちの会話に戻った。

このとき思った。ダンスは私には合わない。こんな状況でダンスを申し込む勇気は私にはない。

 

リスニング練習

私は長年イヤホンを使用した影響からか、同年代の人より難聴が進んでいる。特に低周波音は全く聞き取れない。ただイヤホンを使って聞くと生で聞くよりはまだましだ。

骨伝導イヤホンを使用してリスニング練習を開始した。

”傾聴”という言葉があるがまさにその通りで”注意力、緊張感”が必要。さらに聞き取れなかった部分を想像力を働かせて補足する作業を伴う。

まさに認知症予防に要求されるものである。散歩しながらリスニング練習をすることで、社交ダンスと同じ効果が得られそうだ。

聴力にも良い結果が得られて、人との会話で聞こえたふりをすることが少なくなれば積極さが増すであろうし、聞こえることが認知症へ突き進むのを止める役割を果たしてくれる。リスニング力のアップも嬉しい。

 

皓首穷经